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自閉症の子どもは、他児を攻撃したり、授業中に先生に暴言を吐くことがあります。その原因と分析方法を教えて下さい。又、攻撃性が出てしまった子どもに、どのように対応したらよいかも教えて下さい。
攻撃性や暴言などの困った行動は、多くの場合、自閉症や知的障害特有の行動や認知面のハンディが原因で生じることがわかっています。そのため、環境側の「支援」や本人にとって必要不可欠なスキル習得のための「支援」が大切なのです。ここでは、攻撃性や暴言などの困った行動が生じないための手だてと、起こってしまった際の、正しい対処法に分けて述べたいと思います。
①困った行動は、なぜ生じるのか
他児への攻撃(他傷)や、授業中に先生の邪魔をする(暴言を吐く)などの困った行動の分析は、概ね四つに分けられると考えています。

①注意を喚起する方法、あるいは授業などの活動がいつまで続くのかわからなかったりすることが原因で起こる「注目の獲得」、②どうしても欲しかったり、手に入れたいという意思を表現できなかったりすることが原因で起こる「物の獲得」、③嫌なことを伝えたり、感覚の過敏性などが原因で逃げ出したくても伝えられないことが原因で起こる「拒否・逃避の獲得」、④自閉症特有の、感覚刺激を入れることを目的として起こる「感覚の獲得」です。

これらの分析では、どれか一つではなく、二つくらいの原因が絡み合い困った行動が生じる点に注意してください。

つまり、自善意困った行動を防ぐためには、子どもたち一人ひとりのアセスメントを行って、①注目、②もの、③拒否・逃避、④感覚を、困った行動で獲得するのではなく、社会的に認められた方法で獲得することが最も大切なことだということになります。
②困った行動が生じてしまった時の対処法
授業中に、先生の話すことを繰り返し、いくら注意しても直さない子どもの分析例をご紹介します。複数回、その様子を観察した結果、先生がその子に「静かに勉強しようね」と伝えると5分くらいは静かにできること、また、先生が教室から別の部屋へ連れ出して自習させると最も落ち着くことがわかりました。

この結果、③の「拒否、逃避の獲得」と①の「注目の獲得」の順で、困った行動の原因が明らかになりました。私たちは、彼のために普段から使っている絵カードの代替コミュニケーション・ツールの支援の中に「拒否・逃避」の絵カードを入れて、その使い方を複数回、教授しました。

その結果、「先生、今のところがわからなかったので、もう一度、言ってください」と伝えられるようになり、本当の原因が、授業の進行によっては、言語による教授が多く、聞き取れなかったことがわかったのです。彼は、それに耐えられず、③の「拒否・逃避の獲得」と①の「注目の獲得」をしていたのです。このように、困った行動を責めるのではなく、「正しいやり方で伝えなさい」と、正しい行動を示すことが重要です。
③困った行動の出現を未然に防ぐために(攻撃性が強い場合)
まずは、自己不全感がある場合が多いので、一定の学力と生活力、年齢に応じた自己理解、自己肯定感に満ちた環境を作ることが大切です。人から学ぶ、人にほめられる、人に伝えるといった、人との関係を学ぶための機会を多く持つことも重要だと考えています。まずは本人を取り巻く周囲の理解を得ることや、子どもの実態の理解、そして本人のことをよく知るために一緒に遊ぶなどして関係性を高めておくことです。その上で、2で述べたような対処法が必要になってくると考えています。

これまで述べた攻撃性や暴言などの困った行動の出現を未然に防ぐ方法をまとめると、以下のようになります。
① 本人を取り巻く周囲の理解を得る。
② 子どもの実態を正確に共有する。
③ 本人と思い切り遊んだり、勉強したりして(体だけでなく、頭も使う)、信頼関係を築く。それでも困った行動が起こったら…
④ (直前の状況の操作)困った行動の起こった原因を確認する。
⑤ (直後の状況の操作)大声で叱ったり、過度に抑えたりせず、静かに止める。
⑥ (事後の状況の操作)「ダメじゃないか」と言って聞かせるよりも、納得するための時間や手段を用意したり、すぐ次の活動を示したりすることを優先する。
行動面への直接的な対応だけでなく、お子さんの持つ特性を理解し、出来ることを増やすことで、困った行動を減らすことが出来ます

たすくではアセスメントを行ってお子様の特性を理解することで、お子様の能力を伸ばし、結果として困った行動を減らすアプローチも行います。

たすくでは様々な観点から問題にアプローチし、お子様が幸せに生きていくステップに伴走致します。

私たちは、お子様が自分で意思決定し、一人の大人としての自立することをサポートする専門家集団です。定型発達のお子さんが得ている選択肢を、達成感を、そして成長を、発達に凸凹があるお子さんにも届けたいと考えております。

お子さんに、福祉サービスだけではなく、通常の塾のような教育的なサポートを行いたいと考えておられるご家族に最適なサービスをご提供することを約束致します。

お子さんの可能性を信じ、お子さんの能力を最大限に発揮させてあげたいと考えておられるご家族との出会いが私たちの幸せです。

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発達障害のお子さんとその親御さんの悩みを、たすくの先生がより深掘りしお答えするコーナー。
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